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第119話
俺の体に泡を付けて、泡まみれにされる。
え?…え?
なんで俺泡まみれにされてるんだ?
状況を理解していない俺を見て、先生はクスッと笑った。あの意地悪な笑顔で、だ。
まさか…
しまった、と思った時には遅かった。
「その体に付いてる泡で洗ってね」
「やっぱり…」
俺はソープ嬢じゃないぞ、先生。
男の体で洗ってもらって嬉しいものなのだろうか…
女の子は胸があるし、体も柔らかいから洗ってもらっても嬉しいかもしれないけど…
俺の貧相な体で洗えなんて… 先生も変わってるなぁ。
「あと3秒以内にしないとお仕置きだよ。さーん、にー…」
「ま、まって!」
お仕置きの内容が怖くて、咄嗟に抱きついてしまった。
でも体で洗うってどうすればいいのか分からない。
とりあえず体を揺らして、擦るようにしてみるものの、何か違う気がする。
「下手くそ」
「なっ!? だってどうすればいいのか分からないんだもん!」
先生のばか!
俺頑張ったのに!
ペチペチと先生の背中を叩いて、膨れていると急に先生が立ち上がった為、よろけてしまった。
そのままイスに座らされ、ぎゅっと後から抱きしめられる。
「俺が教えてあげる」
そう言って、先生の手が俺の体を滑る。
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