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あれから数日が経ち、俺は近くのショッピングモールで買い物をしていた。
本屋に寄って、漫画を物色していると
「あ、あの…」
と声をかけられた。
誰だと思い、振り向くとその子とは会ったことがあって。
真紘くんの妹さんだ。
なんだろう… また「気持ち悪い」って言いに来たのかな…
それはないか…
「この前は、ごめんなさい。私、頭にきてしまって…」
「え、何か怒らせるような事したっけ」
「いえ、あの… 兄に負けたと思うと腹が立って…。 女の私より、男の兄の方が魅力的なのでしょう?それが嫌で」
あ、あぁ、そういう事ね!
何か怒らせてしまったのかと思ってヒヤヒヤした。
確かに真紘くんは魅力的だけど… 妹さんも十分可愛らしいし、魅力的だと思うけどな。
きっと学校でもモテモテなんだろうな。
「でも、諦めません! 兄に勝ちます!私の方がいいって雪斗さんに言わせて見せます!」
そう宣言して、素早く去って行ってしまった。
その場に残された俺は、ポカンと口を開けて立ち尽くしていた。
ま…まじか…
兄妹で俺の事取り合うとか…
「こんなベタな展開最近のラノベですらねぇよ…」
うわぁ、と顔を赤くし蹲ったのであった。
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