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第124話
行きたいのは山々だが、母さんが許してくれるか分からないし、宿泊費とかもたぶんかなり要るんだろう。
バイトしてるけどまだお給料出てないし…
「あ、宿泊費とかも出してくれるらしい。旅館ももう予約済みらしくて…」
「え?!いいの?!」
なんかそこまでしてもらうと悪いな…
と言うか、なんでそこまで良くしてくれるのかが分からない。
「ここは甘えておきなよ。 行かないと痛い目みるのは俺だし」
「そ、そっか…じゃあ、そうする…」
先生の顔が死んでる。
会った時は綺麗な女性だと思ったけれど、家では違うのかな。
あとは母さんに了承を得るだけ。
今日は帰ってくるらしいし、その時にでも話してみるか。
「すごく楽しみ… 俺、温泉とか行ったことなくて」
「俺もあんまりないかも」
旅行自体あまり行ったことがないから、とても楽しみだ。
温泉入って、まったりするのもいいなぁ。旅館って言ってたから和室なんだろう。畳に寝転がるの夢だったんだ。
「茜くんと旅行、すごく楽しみ。2人きりだしね」
「うん、俺も」
付き合って初めての旅行。何度か泊まりはした事あるけど、ドキドキする。
だって、2人きりで温泉入って… それから…
…え、エッチなこと想像したとかじゃないから…!
うん、断じて違う!
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