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第133話
「じゃあ次はベッドね。正常位でお願い」
「え?!そんな事もすんの?!」
「旅行」
「…はい」
先生の顔色が悪い。
ベッドに横になり、いつもエッチしてる時みたく足を開き、その間に先生が入る。
うわ…恥ずかしい…
お姉さんは満足そうに写真を撮っている。
「あんた達、普段エッチしてるんでしょ?恥じらいすぎ」
「…は?」
なんでバレてるんだ?!
「…え?…先生、言ったの?」
「言うわけない言うわけない!死んでも言わない!」
ボソボソと聞こえない程度の小さな声で話す。
だよね、先生が言うはずない。
だとしたらなんで知ってるんだ…?
お姉さんはもしかしたらエスパーなのかもしれない…
「いや、悠誠見てたらそうかなって。茜くんの前ではデレデレしちゃってさ。今まで彼女居てもそんな顔しなかったのにね」
「そうなの? デレデレ?」
「うそ、俺そんなデレデレしてないよね」
女の勘と言うやつか?
俺から見ても先生はいつも通りだし、デレデレしてると言われたら、どうだろう?
デレデレしてる?
珍しく先生が焦っている。
「弟で興奮とかしないから安心して、ただの資料としか見てないから。 次はバックね」
淡々と喋るお姉さんの表情はとても読みづらい。
美人だが、感情があまり表にでない。
ただ、引かれてないって事だけは分かる。
男同士だし、やはり人の見方によっては引かれたり、距離を置かれたりもするだろう。
お姉さんは俺たちのことをどう思っているんだろう。
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