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第144話

クルクルと蕾の周りを撫でられ、ヒクヒクと収縮する。 じわじわとお腹のそこから湧き上がってくる感覚。 つぷりと指が1本中に入ってきた。中で指が動き、気持ちいい部分をわざと外している。 「んっ、…それ、やだ…」 そんなもどかし触り方じゃなく、もっと的確な刺激が欲しい。 だけど先生は止めるつもりは無いらしく、もう1本指を増やして2本の指をバラバラに動かしている。 中で指を広げられ、余計にもどかしい。 「言わないとやめないよ」 「う、ぁ…言う、言うからぁ!」 意志が弱い、気持ちよさには勝てない。 うー、怒られるのヤダなぁ。 でも焦らされるよりは… うーん、どっちも嫌だけど… 「あのですね… 夏休みの宿題半分もやってなくて…その、怒られたくなかったから…」 「ふーん、まぁそんな事だろうと思ってたよ。俺が家庭教師に来ても全然宿題やる気配なかったし」 「え、分かってたの…」 全部お見通しだったって訳ね… やっぱり先生には適わない。 先生はふふっと得意気に笑っている。 怒らないんだ。まぁ予想していた事なら怒らないか。 チラッと先生の様子を伺う。 「ちゃんと言ったから…」 「まだ終わってないよ?」 は?まだ終わってない? でも俺が先生に隠していた事はコレだけで、後は思い当たらない。 「聞きたい事がある。『拓馬くん教えるの上手いね』て言ってたの聞いちゃったんだ。俺の教え方下手だった?」 それは隠し事ではなく、単に先生が聞きたかった事だ。 確かに前に「先生の教え方上手い」と言った記憶がある。先生の教え方も上手いし、拓馬くんの教え方も上手い。 説明の仕方とかは少し違う所もあるが、別に先生の教え方が下手だから拓馬くんを頼った訳では無い。 先生はそれが不安なのだろう。 「下手じゃないよ。上手いに決まってるじゃん!」 「その割に茜くんあまり俺の話聞かないじゃん… だから教え方下手だからなのかなって」 違うんだ。先生の勘違いと言うか、俺の態度も悪いんだけど。

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