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第149話

* 次の日、俺はベッドの上から動けずにいた。 ストレスからなのか昨日の夜から発熱してしまい、まだ下がらずにいる。 普段あまり風邪を引かない為かそこまで高くない熱もしんどく感じてしまう。 ゴロリと寝返りをうち、ボーッと部屋を眺める。 先生と会わなくなって今日で5日目。俺の部屋は散らかっていた。いつも先生が来るからある程度は片付けていたが、今は教科書や漫画の本が机や床に置きっぱなしになっていて、服も脱ぎっぱなしになっている。 自分でも汚いと思う。でも片付ける気になれなくてずっと放置した結果がこれだ。 風邪が治ったら片付けよう、そう決心した。 そういえば、学校にはお母さんが連絡してくれたけど、先生には連絡してなかった。 とてもじゃないけど、こんな状態で勉強するのは無理だ。 早めに言っておいた方がいいよね。 スマホを手に取り、メッセージアプリを開いて先生をタップする。 『風邪を引いてしまったので、今日はお休みでお願いします』 サッサと送信して寝よう。 そう思い、特に何も考えずにメッセージを送った。 業務用連絡なら緊張しないで打てるのに、不思議だなぁ。なんて思いながら自分の送ったメッセージを読み返した。 先生はどう思うだろう。 心配する? ホッとする? それとも、興味ない? 寂しい、先生に会いたい。 風邪特有の人恋しさに、ぎゅっと体を丸めて布団を深く被り込んだ。

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