204 / 222
第167話
「休むには睡眠が必要なんだよ」
「いや、全然眠くないんだけど」
「どうしたら眠くなる?」
「おやすみのキスしてくれたら」
おやすみのキスか…。先生も可愛い所あるじゃないか。おやすみのキスしないと眠くならないなんて。
仕方ないなぁ、とチュッと軽くキスしてあげた。
するとグイッと首に手を回され、離れなくされてしまった。
触れるだけのキスだったのに、唇を割って先生の舌が侵入してきた。
騙された!こんなの寝るどころじゃない!目が冴えてしまう!
「騙したな! キスしたんだから寝て!」
「やだ。茜くんとエッチしたら寝るよ」
「エッチしない!まだ明るい!」
「強情だなぁ。本当はシたいくせに」
そう言いながら服の中に手を入れてくる先生。
別にエッチしたくて先生の家に来たんじゃない。…半分は嘘だけど。
ちょっとだけ期待してた、かも。
「ちょっとだけだよ?」
「えー、いっぱいシよ?」
「だって…夜もするでしょ?体力残しておかないと」
そう言うと、先生の手がピタリと止まった。
そしてぎゅっと抱きしめられて一緒に寝転がる。
一体どうしたんだろう…。俺おかしな事言ったかな? あ、もしかして先生は夜するつもりなかったのかも…
うわ…恥ずかしい…俺ばっかエッチしたいみたいじゃん…
ともだちにシェアしよう!