2 / 222

第2話

*** 『茜!もう先生来てるんだから早く帰ってらっしゃい!』 「分かってるよ。日直だったんだから仕方ないだろ」 ちょうど校門を出る時、母から電話が。 そうか、今日は家にいるんだ。母はキャビンアテンダントとして働いているから、あまり家に帰ってこない気がする。 もしかしたら帰ってきてるのかもしれないけれど、午後まで学校だから会うことは滅多にない。 今日も夕方から仕事だろうし。 はあぁ……憂鬱だ、前までは先生に会えるだけで飛び跳ねるほど嬉しかったのに。 アレ以来は顔も合わせたくない。 だってまさか……あんな……あんな……!! 不可抗力なのだ。 だって、教科書を出そうと思って鞄を開けると見たことの無い本が入っていたのだ。誰だって手に取って中身を確認してしまうだろう。 どうせ誰かが持ってきた漫画だろうと思い軽い気持ちで手に取ると、それは……エロ雑誌だったのだ。 誰だよ!俺の鞄の中にエロ雑誌入れたのは!! ありえん!……と思いつつも、年頃の男子高校生。 中身がとても気になる。 そしてある疑問を抱いた。 『俺は先生(男)が好きだが、女で勃つのかどうか』 という事。 気になったら調べずにはいられない性格なので、早速試してみる。 モデルの女の人は可愛いと思う。細すぎず太すぎずの男子が一番好きな体型だ。 胸が大きい人、小さい人、殆ど面積のない水着を着ていたり、裸でエッチなポーズを取っている人もいる。 ドキドキはするが、イマイチだ。 先生の方が美人だし、スタイルいいし、かっこいい。 俺は断然、先生派だ。 「……まじか」 ふと股間を見ると、テントが張っていた。女の人には反応しなかったのに、先生には反応するのか…… 検証結果 先生にしか反応しない。

ともだちにシェアしよう!