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第17話

*** はぁぁ……深いため息を付きながら重い足をズリズリ引きずりながら帰る。 もう先生来てんだよな。やだな、帰りたくない。合わせる顔がないよ。あんな……あんな事して……!! あああああ!!破廉恥!!!!! 「大丈夫?」 「あ、あぁ、大丈夫です。ほんと、大したことないんで……って先生かよ!」 「遅いから様子見に来たんだけど」 俺が遅いから先生が心配して見に来てくれたらしい。 優しくてキュンとなるが、やっぱり顔を見られるのが恥ずかしい。 無意識に先生から顔を背けてしまう。 先生はそれが気に食わなかったのか、どうにかして俺の視界に入らうと周りをウロチョロしている。ねぇねぇ、とちょっかいを出してくるが、それも無視。 「なんで無視するの」 「なんでも!」 「そう……先帰ってて。俺も後で行くから」 怒らせてしまっただろうか…… 先生はそれだけ言うと、どこかに行ってしまった。 少し態度に出しすぎたかもしれない。後で謝ろうかな……

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