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第21話
「やだっ……!汚い、から!やめて!」
「やめない」
熱い口内に包まれる感覚は初めてで、ビクビクと腰が浮いてしまう。
おまけに先生はファラが上手かった。 俺の気持ちいいところすべて知っているかのように、舌を動かす。
同じ男だから大体気持ちいいところが分かるのかな。
「で、ちゃ…うっ! せんせ、口離してッ!!」
「出せば?」
「ンーーッ!!!!」
やばい、先生の口に出してしまった。とんでもない事をしてしまった。
慌ててティッシュを渡すも、口の中には何も無かった。
「飲んだの?!今すぐ吐いて!早く!!」
「そこまで気にしなくていいんじゃない?カップルだってフェラしたら飲むし」
「そ、そうなの?!」
初耳だ…… 俺は今まで一度も付き合った事なかったから知らなかったけど、先生は……そうだったのか……。
そりゃモテるよね、分かっていたけどいざ聞くとかなりショックだ。
「なに落ち込んだ顔してんの?そんなに嫌だった?」
手を引っぱって起こされて、おデコをコツンと当てた。
これは……言ってもいいのだろうか。 引かれたら嫌だけど……
先生は何も言わないが目で「言え」と訴えかけてくる。無言の圧力というやつだ。
そして、ポツリと呟いた。
「先生は、経験豊富なのかなって……」
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