26 / 222
第26話
頭が真っ白になって、先生の首にしがみついた。
ちんこからは透明な液体が漏れていた。
やってしまった。高校生にして、おしっこを漏らすなんて……
思わず涙が出てきて、グスンと先生に抱きつきながら泣いていると、先生が背中をトントンと優しく撫でてくれた。
いや、いい感じになってるけど先生のせいだからね。止めてって言ったのに止めてくれなかったからだからね!
「茜くん、潮吹き出来たね」
「潮吹き……?俺男なのに……」
「男でも潮吹き出来るんだよ。でもすごいなぁ、セックスしてまだ2回目なのに潮吹き出来るなんて」
女の子が潮吹き出来るのは知っていた。どういう原理で出来るのかは知らないが。
でも男が潮吹きするというのは聞いたことがなかった。 ネットでみたゲイビデオでも潮なんて吹いてなかった。
だから自分自身が潮吹きした事が信じられなかった。
「泣かないの」
「だって……」
「でも気持ちよかったでしょ?」
それは、確かに気持ちよかったけど……。
何とも言えない気持ちになる。
こんな事を知ってしまって自分が自分じゃなくなるみたいで少し怖かった。
「大丈夫。 俺以外知らないし、知らせないから」と言って優しく微笑む先生。
胸がドキッとした。 ハートを天使に弓矢で撃ち抜かれた感覚だ。
そんなイケメンスマイルに漫画の王子様が言うような甘いセリフ。落ちないわけがない。
ともだちにシェアしよう!