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第28話

こんなしょうもない理由、先生怒るかな……? 怒られなくないな……。 「ただ……その、意地悪してやろう……と思って…」 俯いて正直に言うが、先生の反応がない。 相当怒ってるのか?! 恐る恐る顔を上げると先生はふふっと笑っていた。 まるで全部知ってました、とでも言いたげだ。 嵌められた! 「大体分かってたよ」 ふふふっと笑いを堪えている。 完全に遊ばれている。 悔しさと恥ずかしさで一杯で、泣きたいし顔真っ赤だし、とにかく今は誰にも会いたくない気分。 俺は先生のこういう所は嫌いだ。 布団に包まって外の世界をシャットアウトする。 「ごめんって~、茜くん機嫌直してよ」 「……おれは引きこもりになる」 「え~、残念だな……。 今度の休みデートに誘おうと思っていたのに……。引きこもりじゃ外に出られないもんねぇ、残念だなぁ、他の友達でも誘おうかな~」 くそ……、卑怯な手を使いやがる……! そんなの……デートしたいに決まってるじゃん!! でもその甘い誘惑に負けて出てしまうと、なんか負けたような気がして嫌だし。 外に出ずにデートできる方法と言ったら……

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