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第33話

「真紘は彼女は?前に告られてたじゃん」 「あー、別れた。『ゲームと私どっちが大事なの』って、そりゃゲームに決まってるだろ。こちとらLP漏らしたくないんだよ」 「最低……」 そう言えば授業中も机の中にスマホを隠してゲームやってるな。 それでも成績いいし、先生からの好感度もいいってどういう事だよ。 神の悪戯だな…… ブブッとまたスマホが震える。 『無視すんな』 また先生から、短い文章でメッセージが来ていた。 え、どうしろと。 「茜くん無視するなんて酷い」 「うわっ、いつの間に!?」 スマホと睨めっこしていると、すぐ隣から先生の声がした。 いつの間にか移動してこちらに来ていた。 先生のお友達も真紘の隣に座って「どうもこんにちは~」と挨拶していた。 お友達もイケメンだった。タレ目で少しパーマがかったフワフワの髪の毛が可愛い。 優しそうな、ゆるふわ系な感じだった。 俺だけ疎外感を感じる……。

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