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第42話

* 「狭いよ」 「狭いね。いけると思ったんだけどな」 行為が終わると体が潮やら汗やら精液やらでベタベタだったから、お風呂を貸してもらっている。 俺が入っていると先生も飛び込んできて今に至る訳だ。 さすがにこの浴槽に男二人で入るには狭かった。 「警戒心がないって、先生言ったでしょ」 「あー、言った気がするね」 「他の人なら警戒するけど、先生だから警戒しなかったんだよ。 先生になら何されもいいし……」 「……そんな可愛い事言うからまた勃っちゃった」 男という生き物は単純なのだ。 下半身は素直に反応する。困ったものだ。 どうしよう、と俺をチラチラと見るがもう無理だ。 「出ようかな」 「二回戦」 「しない、しんどい」 ちぇ、と口を尖らせていたが、知らん振りして風呂から出た。

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