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第50話

「よし、勉強終わらせよう」 「うん」 少し時間がズレてしまったから、休憩を少なめにして今日の課題に取りかかる。 先生、怒ってるかな? あまりそんな風には見えないけど…… 今日の課題を終わらせて、フゥと一息つく。 終わってよかった。 「これからは課外授業だよ。 あの雑誌でまた抜いてたの?」 「いや、違うから! ベッドの下に入れたまま忘れてただけだから!」 「ほんとに? まぁ、どっちみちお仕置きはするけどね」 やっぱり怒っていらっしゃる。 俺は先生以外では抜かないと前に証明した筈なのに。 黒い笑みを浮かべて、まさに悪魔だ。 長い夜が始まる。

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