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「莉月に誕生日プレゼント買ってきた!」
莉月、と言うのは俺の名前だ。アサヒは作られた人物で、本当の俺は「影山 莉月(かげやま りつき)」だ。
本当の俺をちゃんと見てもらえなくて、辛い時もあったが……こいつが一緒に居てくれたから今の俺がいる。
無邪気に笑う、裏のない笑顔にどれだけ救われたことか。
「ありがとう。 何くれるの? そのダンボールはなに?」
「これはね~」
ダンボールの中身を見て、本当に呆れた。
やっぱり、こいつはバカだ。
「莉月に楽しんでもらおうと、大人の玩具たくさん買っておいたよ!」
「その箱どこから持ってきたんだ」
「弟の家に寄るっていったでしょ?これ取りに行ってたんだ! 一緒に住んでるし、こんなの送られてきたらお前捨てるだろ?」
だからって弟の家に送るか普通?!頭おかしいんじゃないのか?!
弟くんが可哀想だ。 中身は何か分からなかったとしても、汚れを知らない弟くんを汚してしまった気がして、いたたまれない気持ちになった。
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