95 / 222
8
開きっぱなしの口の端から、唾液が零れている。美味しそうだと思い、ペロリと舐めとった。
なんだか甘く感じた。 もっと欲しい。
噛み付くようなキスをして、舌を絡めとる。口内を強引に犯し、唾液を交換する。
やっぱり甘い。
長いキスに耐えられたくなったのか、雪斗さんがバンバンと俺の背中を叩くので仕方なく唇を離した。
はぁ……はぁ……と大きく息を吸いこむ。
「息、できない……死ぬかと…思った……」
「鼻で息すればいいのに」
「そ、なの? キス、初めてだから……」
まさかのファーストキスを奪ってしまった。
雪斗さん、モテるだろうにキスが初めてだなんて……以外だな。
なら教えてあげるしかない。
「じゃあもう1回キスするんで、練習してみてください」
「わ、わかった」
なんて、本当は俺がしたいだけなんだけど。
再び唇を合わせて、舌を侵入させる。 クチュクチュ、と水音が響く。 舌が絡み合って気持ちいい。
「ん、ん……」
息してないじゃん。
そっと目を開けると、眉を寄せ気持ちよさそうにしている雪斗さんが。
これは……そそるな。
雪斗さんのナカに入っている自身が質量を増す。
「う、ぁ……おっきくすんなよ……」
「雪斗さんがエロい顔してるから」
はぁ?と雪斗さんは何か言いたげだったが、俺はすぐに律動を再開した。
ともだちにシェアしよう!