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《first contact2》
須藤はどんな些細なことでも、膨大な情報網を駆使し、短時間で調べさせる。
そして何でも屋の背景を探らせている時に、成海の過去に円城寺が関わっているという報告を須藤は受けた。
初めは裏で繋がりがあるのではと須藤は疑ったが、それは杞憂に終わった。それどころか、成海と円城寺の関係は、義理の父子関係と呼ぶには余りにも複雑な事情があるということが分かったのだ。そして円城寺の背景も完全に調べ上げ、事の真相というもの知ることになる。
その成海を拉致し、須藤の元へ連れて来させたのも、成海の背景と、写真で見た、目を見張るほどの美貌に興味を引かれたからだ。
そう、須藤も初めはただの興味本位でしかなかった。
「今回のことで、まさかあれほどの極上ものにありつけるとはな」
須藤が旨そうに紫煙を燻らせ、愉快そうな表情を見せている。それは真山でさえ見たことのないような、心から滲み出ているものだった。
須藤は人や物にあまり執着をしない。自分の欲する物は必ず手には入れるものの、それに愛着を持ったりすることなど滅多にないのだ。
特に〝人〟がそうだ。
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