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長い一夜 6

 それが、佑月と接する事が多くなればなるほどに、須藤の(なか)は佑月に対しての飢餓感が増していく中で、癒しという安心感が生まれていった。裏社会で生きる男が安心感を得るなど命取りでもあるが、そんなことで隙を見せるなど須藤は決してそのようなヘマはしない。  そう感じてからというもの、須藤はますます佑月に夢中になってしまっている。どんなことがあろうと、決して手離すまいと……。 「お前は本当に可愛いな」  須藤は佑月の綺麗な頬に指を滑らせる。  虚勢を張って、素直ではないところも、堪らなく可愛いと感じる。  僅かに朱に染まる頬、少しの羞恥心と不満から逸らされる目。一つ一つの表情に、須藤の目は佑月から離すことが出来ない。 「まぁ、色気のない誘いだったが、せっかくお前から誘ってくれたんだ。朝までたっぷりと可愛がってやるから楽しみにしてろ」 「い、いや……ちょ、ちょっと待って。それは、あんたが……」 「さっきの威勢はどこいった? 男に二言はないんだったな?」  須藤はベッドへと連れた佑月を目の前に立たせ、バスローブの紐を解く。  そこから僅かに覗く佑月の肌は、むしゃぶりつきたくなる衝動を抑えなければならないほどだ。

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