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《七夕 5》

「1年に一度。2人はようやく会えたことで嬉しくて泣いているんだ。だから雨が降る。俺なんか、たった3日会えなかっただけでかなり辛かった。1年はやっぱり長い」 「七夕とやらは良く知らないが、1年も会えなくなるような状況になるなら、監禁でも何でもするぞ。俺の傍から離れるなど許さない」  至極まじめに須藤が言う。佑月は嬉しさと可笑しさで少し笑ってしまう。 「仁ならやるよね。一応前科あるし」 「あんなもの前科の内に入らないだろ」  1週間も佑月を軟禁状態にしておきながら、前科にならないと言う。さすが須藤だと、佑月はついには声を上げて笑った。  うちの《彦星》は、天帝の命令など聞かない。自分の思うように、誰にも縛られず生きていく。  それが佑月が愛した男、須藤 仁なのだ。 fin

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