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【佑月birthday SS ⑬】

「とりあえず、ベッドへ……」  須藤がソファから腰を上げる前に、佑月は一足先に須藤のベッドルームへと向かった。試してみたいとは言ったが、実際恥ずかしい思いの方が強い。あの流れでやってしまっていた方が良かったと後悔しても遅い。 (でも、やっぱりかなり興味あるしな……) 「わんっ!?」  突然後ろから抱き締められた上に(うなじ)を吸われて、犬かよとツッコミたくなるような妙な声を佑月は出してしまう。 「あ……仁、まって……っ」  ジャケットを脱がされ、ワイシャツの上から胸の突起を引っ掻かれてしまい、佑月の身体が敏感に跳ね上がる。 「ま、まって、待ってって。仁」 「なんだ」  低く唸るように言いながらも、須藤は項から唇を離そうとしない。佑月は強引にその腕から抜け出し、須藤と対面する。文句を言われる前にと須藤のベストの釦を無言で外していった。 「珍しいな。今夜はしないんじゃなかったのか?」 「うん。だから試してみたい事をさせてもらう」 「ふぅん……」  興味深そうに佑月を見下ろしながらも、須藤の手は佑月の腰や尻を触ることは忘れない。 「ベ、ベッドに上がって」 「はいはい」  須藤をベッドへと仰向けに寝かせるが。いつも上から見下ろされる時の存在感も圧倒されるが、自分の下にいる須藤にもやはり圧倒されてしまう。上なのに少し萎縮している佑月がいる。 「……いつ見ても惚れ惚れするよな。この綺麗な筋肉の付き方、羨ましい」  ワイシャツのボタンを全て外し終え、佑月は露わになった肌に指を滑らせた。

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