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【佑月birthday SS ⑭】
「お前はこのままで充分だ」
佑月の細い腰を撫でながら須藤は言う。
「こんな貧弱な身体……まぁ今更言ったところでマッチョになれるわけじゃないもんな」
「何だお前、マッチョになりたいのか?」
「いや、別に……」
「やめておけ。似合わない」
「なにそれ」
佑月は文句を言いつつ、須藤のカサつきのない美しい唇に唇を重ねた。佑月とて別にマッチョになりたいわけではない。腹筋だって最近では、空いた時間でのトレーニングで少し割れてきている。大いに満足とまではいかないが、それなりにこんなものだと割り切っている。ただ目の前で美しい肉体を見れば男として羨ましくなるのだ。その肉体を手と唇で触れ堪能していると、突然須藤に両方の二の腕を掴まれる。
「おい、お前が試してみたい事とは、まさか俺に挿れることじゃないだろうな?」
須藤は自身の上になっている佑月を抱えたまま上半身を起こす。
「え!? まさか! 違うし」
そんな発想は一度も抱いた事がない。須藤に挿れるなど……挿れたら逆にアソコを喰われてしまいそうだ。ゾッと佑月の身体が震える。
「俺が試してみたいのは、ここ」
〝ここ〟と言って佑月は須藤の小さな乳首を押した。須藤は押された事には何ら反応を示すことはなかったが、佑月の発想に少し驚いているようだ。
「とにかく寝て」
素直に横になってくれた須藤に、佑月は今や嬉々として須藤の乳首しか目に入らなくなった。
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