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♡0721の日♡

「はぁ……今日は疲れたなぁ」  佑月は仕事から帰ってくるなり、自室に入ってフローリングの床に仰臥した。今日の依頼は肉体労働ばかりだったから、余計にくたびれてしまったのだ。 「うー……面倒だけど先に風呂入ってしまうか」  このまま横になっていたら確実に寝てしまう。佑月は意を決して、身体を起こした。  ノロノロとスーツを脱いで、バスルームに足を入れる。今日も一日酷暑だった。暑さで体力がほぼ奪われたようなものだ。本当は冷たいシャワーでも浴びたいが、余計に身体が怠くなるため、温めのシャワーを浴びることにした。 「はぁ……」  大きくため息がこぼれたのは、最近まともにゆっくりと須藤と過ごせていないためだ。有難いことに依頼も沢山入り、事務所にいる時間はかなり減った。須藤も相変わらず多忙な日々のために、一緒に住んでいてもすれ違いばかりなのだ。  須藤も空いたほんの僅かな時間を見つけて、事務所へ顔を出してくれるが、五分も滞在出来ないほどだ。 「仁……」  須藤のことを考えると、たちまちに切なくなってくる。須藤に触れて欲しい。思いっきり抱いて欲しい。佑月の手は自然と胸へと伸びていた。須藤の指が触れているのだと感じられるように、佑月は眼を閉じる。 『ここを引っ掻かれるのが好きだろ?』 「好き……」  須藤が甘く佑月に囁く。乳暈を摘んで爪先で引っ掻くと、桃色の小さな乳首はぷっくりと膨らんだ。それを摘んでは押し潰したり、須藤がいつもするように触れた。 『ここはもうこんなになってるぞ。エロいな』  須藤の指摘に自身の下腹部に触れると、ジンジンと熱を持つ分身からは沢山の蜜が溢れていた。それを佑月は塗り込むように、亀頭全体を手のひらに包んで擦った。 「あぁ……いい……仁……ん……」  卑猥な音が浴室内に響く。佑月の手は止まらなくなり、ラストスパートに向けてひた走った。 「あ……仁……イク……くっ」  どぷりと果てた証が、真っ黒な大理石の壁に飛び散る。  その時突然佑月の身体は大きなものに包まれた。驚く声をあげる前に唇を塞がれ、佑月はパニックになる。しかし直ぐに覚えのある匂いと唇の感触に、佑月の固まっていた身体はふと軽くなっていく。 「ん……じん……」 「可愛いことをしていたな」 「え……んん……」  唇が離れたと思えば直ぐに深くなる。少しの隙間も埋めるように、お互いの身体は密着し合う。  長い長いキスの間、須藤は啄むような優しいキスに変えると、シャワーを止めて、自身の濡れたスーツを脱ぎ捨てていった。  お互いが全裸になると、いよいよ二人の気持ちは高まり、強く欲し合った。  いつから見ていたのか、そんなこと今の佑月にはどうでも良かった。愛しい男がいま目の前にいることが、何よりの褒美だ。至福を噛み締める。  この後、佑月はベッドでたっぷりと愛され、心身ともに満たされていった──。 END 7/21はオ○ニーの日というのを昼に知って、久しぶりに短編でも書くかと、急いで書き下ろしました(笑) ・【J.O.A.T】(夜王の執愛は無自覚な蝶に捧げられる-【J.O.A.T】-商業用タイトル)完結 ・【J.O.A.T】-second-も連載中なので、どうぞよろしくお願いいたします。

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