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《オメガバースな世界》①
※《注⚠️》
こちらは、オメガバース設定のストーリー仕立てになっております。本編とは全く関係もございません(当たり前ですが笑)
初めてオメガバースものを書きました💦
この二人で書いてみたかったんですーー(笑)
※こういう設定が苦手な方は、直ぐにページを閉じてくださいね。
ちょっと本編の糖度が全く無いので、どうしてもこっちへ逃げたくなる作者がいます。お付き合い下さる方がいらっしゃると嬉しいです。
超短編なのですが、本編と同時進行になるので、こちらは気まぐれ更新となりそうです。
よろしくお願いいたします。
では、本編スタート👇🏻
◇
今夜も愛しい家族のために、佑月は栄養満点の料理を作っている。鼻歌混じりで人参を乱切りにしていると、スウェットパンツの裾を何かに引っ張られた。
「ん?」
「ママぁ、きょうのおゆうはん、なぁに?」
クリっとした目で佑月を見上げる我が子。今年三歳になる佑仁 は、とても愛らしく、まるで天使のような男の子だ。顔はどちらかと言うと、夫である仁に似ている。将来は最高にいい男になるだろうと、佑月は今から楽しみで仕方ない。
「佑仁、起きてきたのかぁ。今夜はシチューだよ」
佑月は我が子と同じ目線になって、ほっぺたにキスをする。ママ大好きっ子の佑仁は、それはそれは嬉しそうにキャッキャと喜ぶ。そんな我が子を見て佑月は幸せになる。
「もうすぐ出来るから、あっちで待ってようか……うっ」
「ママ……?」
佑月は直ぐに、佑仁を不安にさせないようにと抱きしめた。
(ヤバい……発情期 が来た。仁に連絡しなきゃ……)
佑月は震える手でパンツのポケットからスマホを抜き、仁へと電話を掛けた。ワンコールで愛しい夫の声が聞こえ、熱くなる身体がより一層熱を帯びていった。
『来たんだな。直ぐに戻る』
何も言わなくても直ぐに察してくれる仁は移動中のようで、真山に急ぐよう命令している。
「ごめん、忙しい時に……」
『それは言わない約束だ。佑仁はどうしてる?』
仁の労りのある声にホッとしながら、佑月は抱きしめていた我が子の顔を覗き込んだ。
泣きたいのを必死に我慢している顔だ。母親の異変にどうしたらいいのか分からないのだろう。
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