160 / 211
第三章 ジェニュインとイミテーション
あの日僕は雪光に、襲われた───のだと思う。
* * * * *
風吹が容疑者として捕まった事件が解決してから、時はまだ1週間程しか経過していない。
風吹は、怒っていた。
それは、同居している探偵に、押し倒された──女性のように扱われた──ことが理由ではない。
その後、一方的に避けられていることに対してである。
そして彼らは、雪光の婚約者と深い係わりを持つ場所を訪れることになる───
【青山探偵のお気に入り】最終章
『本物 』と『偽物 』
ともだちにシェアしよう!