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第7話
「可愛い・・・」
「んッ、 あっ・・はぁ!?」
無意識に溢れた本音に、驚いて顔を上げた瀬戸と視線が合わさる。
前髪、邪魔だな・・・
その綺麗な顔を全部見せろよーーーー
思い立ったら即行動がモットーの俺。
行動に移すのはあっという間で・・・
片手で顎を掴んで上を向かせて、もう片方の手で前髪をはらりとかき分けると、瀬戸の顔が露わになった。
唖然とする瀬戸と、それを見下ろす俺。
瀬戸の顔は、想像通りスゲー綺麗な顔だった。
アーモンド型の綺麗な二重に、前髪で隠れていた時から主張していた涙袋。
控えめだけど、スッと通った高い鼻。
上を向かされた事で自然と開いた口からは、赤い舌がチラリと覗いている。
綺麗で、カッコ良くて、だけど生意気で・・・そんな瀬戸が、今俺の腕の中にある。
もっと、俺の手でエロく鳴かせたい。
俺だけにしか見せない顔が見たい。
快感の余韻からか、浅い息を繰り返す瀬戸がエロくて全部俺の物にしたくなってしまう。
片手で後頭部を包み込んで、薄く開いた形のいい唇を覆うようにカプリとキスをすると、瀬戸の舌がビクリと震えて後ろに逃げた。
何この反応。クソ可愛いんだけど・・・
こんな初々しい反応久々過ぎて、めっちゃ興奮するじゃねーか!
逃げる舌を追いかけるように口内を貪って瀬戸の舌を絡め取ると、俺の唾液でグチュグチュになった耳の穴に指を差し込んで緩く抜き差ししてみた。
こんな事で感じるヤツなんていねーと思うけど、もしかして・・・
そんな好奇心が俺を突き動かす。
「は、ダメ、やっ・・耳、やめっ、て・・あっ・・!」
やめて、って!!!あの瀬戸が、こんな可愛くお願いしてくるなんて!!
いや、可愛くしてるつもりはねーんだろうけど、とにかく可愛い!!
まって、さっきから可愛いしか言ってねーじゃん・・・
男相手に何やってんだろ・・・俺、エロ深山で間違いねーわ。
ちゅ、チュク・・・
瀬戸の体を抱きしめたまま指で耳を犯し、キスを続けていると、俺のシャツを掴んでいた瀬戸の手にふいにギュッと力が篭るのを感じた。
「んーーーッ、ん・・・・!あッ、あんッ・・・」
仰け反るようにして何度かビクビクと震えた後、瀬戸はポスンと俺の胸元にもたれかかってきた。
え、この感じ、もしかして・・・イッた・・・?
大きく喘いだ瀬戸から一旦顔を離して距離取ると、虚ろだった瀬戸の顔が一気に青ざめてキョトキョトと視線を彷徨わせ始めた。
「あ、オレ・・嘘、そんな・・・・」
もじもじと膝頭をすり合わせた後、ハッとしたように股間を両手で勢い良く押さえて俯いて固まってしまった。
こりゃ後始末が大変だなー
どうしたもんかと、声を掛けようとしたその時・・・
「・・・いや、だ、、・・・はぁ、はっ・・・う、う・・ふっ、」
カタカタと震える瀬戸の手のひらに、ぽたりと涙の雫が落ちたーーーー
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