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第71話
「ご立派に育ったね。偉い偉い」
さわさわ、と今度は先っちょを撫でられてぞわっとした。ぬちゃぬちゃと恥ずかしい音を立てて風早の指を濡らす。
「うっせ・・・」
「辛い?こっちの方がいい?」
またきゅ、と乳首を摘まれて腰が浮いた。視界が揺らいで、いつものように変な声が出る。
「ぁっ、やぁっ、もっ取って・・・」
シーツを掴んで快感を逃がそうとするが、重たい快感は蓄積していくだけで吐き出されはしない。
「やめてよ、そんな顔で見ないでよ。折角我慢してんのに」
「なんだよっ・・・んんっ、ふぅ、ぅ」
我慢すんなよ、とは言えなかった。否、言いたくもない。
なんか言った瞬間負けた気がするからだ。
「もっ、いいだろぉっ・・・はやっく、終わらせって・・・ぅっ、ん」
「えぇ?やーだ」
息を吐く度に出るのは喘ぎ声で、口を閉じてもすぐに勝手に開いてしまう。
風早が優しく俺の目の縁をなぞり、涙を拭き取ってくれる。
「やだ、じゃないぃっ・・・」
「あ、幸見てこうしたら女の子のおっぱいみたい」
風早がそう言って両手で俺の胸の肉を寄せあげた。
筋肉もなく、薄っぺらい体なのに肉を寄せあげられると胸の膨らみ始めた少女のような双丘ができあがる。
「女の子じゃない、ぁっ・・・」
てっぺんをまた触らないように、周りの胸を揉みしだかれてくすぐったさで腰を揺らした。
「でもここもピンクだよ?」
突然風早が乳首を口に含み、コロコロと舌先で転がされた。
「ひゃぁあぁっ!?」
自分でも驚くくらい大きな声が出て、思わず口に手を当てる。
「ねぇねぇ、きもちい?きもちかった?」
「べ、別に・・・」
それでも肯定したら負けた気持ちになるので、首は縦には振らない。
もうここまで来たら意地だった。
「えぇー、あんなに可愛い喘ぎ声が聞こえたのに?」
おっかしいーなー、と言いながらまた乳首を口に含まれて、俺はまた一際大きな喘ぎ声を出した。
「ねぇ、じゃぁ母乳とか出る?」
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