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第72話
いきなりの風早の問いに俺は思わず目を剥いた。母乳?そんなの出るはずがないだろう。
「出るわけねぇだろ!馬鹿か!この野郎!きもい!!変態!!!」
ゲシゲシと足で蹴ってやると、風早が痛いと声をあげた。
「いや、でもネットで調べたら出るって書いてあったんだって」
つんつん、と乳首を触りながら風早がそう言った。真っ赤に膨れた乳首は更なる快感を求めてぴん、と張り詰めている。
「絶対・・・ないっ」
「ほんとに・・・?」
母乳ってことは、乳首から出る・・・んだよな?
これ以上俺の乳首はおかしくしたくない、と俺は顔を青くさせるが風早ならやりかねない気がした。
「んー、俺もよく知らないけどもっと吸えば出るかな」
そう言った風早の顔が俺の乳首まで近づいた。ぎゅ、と目をつむった瞬間またあの快感に犯される。
「お、まえ・・・ほんとに、いい加減にっ・・・うっぁ」
歯で甘噛みされて、くにゅくにゅと温かい口の中で弄られる。触られすぎて痛いはずなのに、痛みと快感は紙一重だ。
「やめっ、ぁっはやぁ・・・ん」
弱い快感が続くと、他の快感が欲しくなって自然と腰が揺れてしまう。
頑張って腰をどうにか止めようとするが、それがなかなか難しい。
「も、やだぁ・・・っ」
蕩けきった目で風早を見つめる。涙が溢れて頰をつたった。
「何、どうしたの?」
意地悪だ。
「ほら、言ってみ?」
気づけば乳首を弄られてからもう一時間以上経っていて、もう俺には限界が近づいてきていた。
「言えるでしょー?ほらほら」
うりうり、とまた乳首を押し込まれてひゃぁっと気持ち良さそうに喘ぐ。
早く、早く。
「・・・だ、し・・・たい」
「あぁぁー、もぉ可愛すぎ・・・。いじめすぎちゃったかな?もっと違うおもちゃもあったからそっちも試したかったんだけどなぁ・・・」
「も、やだ、やだ・・・」
頭がうまく回らなくて、自分でも何を言っているのかわからない。ただイきたくてイきたくて仕方がなかった。風早の腕を掴んですがりつくようにしてイかせて、とただ呟く。
「ほら、イきたいならまだ他にも言う事がちゃんとあるでしょ?」
「い、じわる・・・・」
ポロポロと涙が零れだして、口の中がしょっぱくなった。歪んだ視界ではもう風早の意地悪な笑みは見えない。
「言ってくれたら楽にしてあげるよ?」
「ぅ・・・、挿れて・・・」
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