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第151話

「ねぇ、やっぱりやめた方がいいんじゃっ」 「やめねぇ、何日お預け食らえばいいんだ俺は」 ベッドに風早を押し倒して、シャツを脱ぐと風早がギョッとした顔で俺を見た。瞳に混じるのは困惑と、明らかな熱情。俺がそれを感じ取ってないと思ってんのか、ばか。ばかばかばか。 「ちょっ、ちょっ、ほんとに今日はやめたほうがっ」 「まだ言うのかよっ、前は強引にしたくせに」 怪我は平気なのか、って心配したのにいいからいいからと風早は俺を押し倒したのだ。はっきり思い出してきたわ、コノヤロー。 「前って・・・幸だって乳首に絆創膏貼ってなかったじゃんっ、」 「今も貼ってないからっ」 下着を脱いで風早に見せたらわーお、なんて欧米人みたいな反応された。っていうか、俺が絆創膏を貼ってないのは、母さんが絆創膏を持ってくるのを忘れているからだったけどまぁ、言わないでおこう。 「しんどくなったらすぐ言って、約束ね」 「・・・、おう」 「それと、幸が上に乗るのはしんどいでしょ。ほら、寝転んで」 すっと体を引かれて俺はベッドに寝転ばされる。帽子を外して俺の頭をゆっくりと枕の上に乗せた。・・・たく、調子狂う。 「お、れ・・・ん、んぅっ」 言おうとした言葉は風早のキスによって吸い込まれた。久しぶりのキス。でも、いつものように口内を貪るようなキスじゃなくてやんわりと味わうような優しいキスだった。 「幸は、何もしなくていい。俺がするから」 「ちょっ」 少しでも動こうとすれば、風早がこちらを見つめてくる。だめだから、とその度に言われて俺は仕方なく風早の言う通りおとなしくなった。 「いい子だね」 風早がそう言って俺の乳首に手を伸ばした。病院で抜いてもいなかったので、ほんとうに久しぶりの快感だ。それに備えて目をぎゅっと瞑った。 「ぁっ・・・んっ」 さわさわと乳輪の周りを撫でられて、すぐに熱を持って勃ち上がる。風早の指先が、乳首に触れるか触れないかの微妙なタッチでくすぐられ、俺はん、ん、と断続的に声を漏らした。 「ん、膨らんできた。かーわい」 今度は指を曲げてコリコリと弾くように弄られて、下半身までジンとした快感に襲われた。 「んっ、ああっ、やば、むり、あっ」 「幸かわいすぎ、も、出そう?」 はむ、と乳首に噛みついた風早が乳頭を念入りに舐め始めた。 「あぁぁっ、だめっ、やっあぁっんんんんっ」 思わず大きな声が出てしまい、俺は服を咥えて声を抑える。じわり、と目に涙が滲んで俺はまたんんんん、と声を上げた。 「でちゃった・・・?」 ズボンとパンツをするする脱がせられて、プルンと反応した性器が飛び出す。恥ずかしくて、足を上げればだーめとすぐに下ろされた。 「ドロドロだね」 白濁にまみれた性器を風早がベッドの脇に置いてあったティッシュで拭う。一度出したのにまだ反応しているそれを今度はパクリと口に含んだ。 「ちょっ、ぁっ、やめっ」 舌先がチロチロと敏感な先端を舐められて、快感の渦が吹き荒れる。さっき出したばっかなのにもう射精感がこみあげてきて、俺はぶるりと体を震わせる。 「むりっ、あっ、でっあぁっ」 あっという間に二度目の射精を終えて、肩で息をする俺を風早が楽しそうに見ている。ティッシュに俺の精液を吐き出すことはせず、ゴクリと音を立ていた。 「の、飲んだ・・・?」 「うん、もちろん。かわいかったよ、幸」 前髪をサラサラと撫でられて、風早の手先がちょうどいいくらいに冷たくて心地よい。濡れた性器をそっとまたティッシュで拭いた風早が、今度は俺のパンツとズボンを履かせたので、え?と声をあげてしまった。 「気持ちよかった?」 「え、いや、え、?」 「やめて、そんなかわいい顔でこっち見ないで、我慢できなくなる」 慣れた手つきで、俺にシャツも着せた風早が少し顔を赤らめて背けた。そのまま俺から離れてベッド脇の椅子に座ろうとしたので、俺は風早の袖を引っ張って止める。 「終わり・・・か?」 「ほんと、俺久しぶりだからこれ以上したらめちゃくちゃにしちゃうし、ここ病院だし、ね?」 病院だし、なんて風早が言えるセリフではない。絶対。だって、前は俺が病院だからって拒否してもいいからいいからと言って行為に及んだのは風早の方だ。 「いいから、早く、風早」

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