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第153話

「ほら、辛いでしょ、ね・・・きっつっ」 顔をしかめた風早が俺の頬をやんわり撫でる。痛いけど、痛くない。痛いけど、気持ちいい。ごちゃまぜになった感情が溢れてきて目の端からポロリと涙がでた。 「つ、らくないっあ、からぁっ」 一番太いところがやっと入ってきて前立腺を刺激する。ズクン、と快感が押し寄せてぽろぽろ涙がこぼれていく。枕に吸い込まれた涙が大きな染みを作った。 「痛い?平気?大丈夫?」 推し進める腰を止めて、風早が問う。腫物を扱うように触れる風早の手が熱くて、なんかもうどろどろで一緒に溶けてしまいそうだ。いやもう溶けてしまいたい。 「きもちいい」 「か、かわいい・・・」 風早の言葉で頰が熱くなるのを感じる。体が敏感になるのを感じる。涙で歪む視界が風早の赤い頬を捉えた。 「お前、もかわいい・・・だろ」 手を伸ばして、風早の頰に手を置く。俺の言葉でより顔を赤くさせた風早が照れるようにぷいと顔を背けた。 「幸の方が、かわいいし」 「ふはっ、お前の方が、ぁっやっ」 「幸余裕そうだよね、もう、俺動くから」 少しずつ腰の動きを早め、風早が俺のことを挑発的に見つめてくる。麻痺しているのか、腕の傷も口の傷も、頭だって痛くない。俺は足で風早を逃さないようにがっちり掴んで、その挑発に乗ってやろうと微笑んだ。 「あぁ、もう、・・・好きだぁ〜」 グリグリと胸辺りに風早が頭を押し付けてくるので、髪を撫でてやるといつもの柑橘系のよい香りがした。風早だってわかる香り。 「・・・、デカくなった」 中で感じていた風早の変化。ぼそりとつぶやくと風早はまた顔を赤くした。 「幸がかわいいからだよ」 「へ、ぁっちょっ、ぅぁっ」 二度、三度と前立腺を抉られて目の前が真っ白になった。だらだらと先から溢れる白濁が、回数を重ねるごとに透明になっていく。 「ずっとイってる・・・?かーわいい」 汗でおでこに張り付いた髪をかきあげられて、すぅと冷気がおでこを通った。ちゅ、と汗ばんだおでこにキスされて、それすら気持ちよくて身体が勝手に震えた。膝裏を掬い上げられて、より奥まで風早が入ってくる。 「ぁー、ぁぁ、っ」 今度はゆっくりとギリギリのところまで引き抜かれ、次の瞬間一気に奥まで貫かれた。激しい動きに悲鳴混じりの声を上げては、風早にバレちゃうよとキスで塞がれる。行き場のない手がシーツを握りしめ、シーツがシワシワになった。快感で背中が仰け反り、耳元で風早の押し殺したような喘ぎ声が聞こえた。 「・・・ぁっ」 それが引き金になって、押し寄せる大波のような快感に俺は歯を食いしばった。舌が強張り、腹の奥がぎゅうとなる。 「あっ、ぅやっ、も、やっ」 「俺も、もやばい・・・っ」 最奥を貫かれ、俺はカッと目を開いた。眼前に広がるのは、快感で顔を歪める風早の顔。愛しい、そんな気持ちになったと思ったら身体の奥に流れる熱いものにまた俺は体を震わせた。

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