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それはまるで夢のような 9
向かい合ってマサキの上にしゃがまされて、腰を下ろせばゆっくり刺さってく。
俺は夢中でマサキにしがみつく。
俺が一番好きなカッコ。セックスのときぐらいは、全身から愛を感じたいのです。その時だけの、偽物の愛でも。
みっちりと根元まで収まって、俺のナカは大喜びでうねうねと踊り狂っている。もうマサキのの形を覚え込んでしまったみたいで、隙間なく密着して気持ち良くて困る。
それだけでも困るぐらい良いってのに、鎖骨を甘噛みされたり首筋を舐められたり、居ても立っても居られない。気持ちよさ通り越してどうしたらいいかわからない。
もうイきたい、まだイきたくない。
一分でも長く繋がってたい。
この時間が、終わって欲しくない。
この肌が、この体が離れていくのが嫌だ。
また離れ離れになるのが。
せっかくひとつになった体が、また二つに分かれるのが。
そっ、とマサキの親指が俺のほっぺに触れた。
ーーまた泣いてんの?!
今日は泣かないって決めたのに。
楽しむって。
笑って送り出すって。
決めたのに…
「うぅ…っ」
マサキの首に腕を巻きつけて、首に頭を埋めて顔を隠した。気持ちよすぎて泣いちゃってることにしといてごまかしちゃう作戦。
それに応えるようにマサキが俺の腰をぐっと強く抱いて、さらに密着度が高くなって。
ヤバい、ダメ、まだやだ。
「マサキ…マサキっ」
いやいやと首を振って訴えるけど、そんなんじゃ何が嫌なんだかわかるはずもない。おまけに顔を上げてしまったから、いろんな水気でぐちゃぐちゃになった汚い泣き顔も見られてしまった。
「…可愛いやつだな」
な、何を言われたのかわからない…
このぐちゃぐちゃの汚い顔が、可愛いだって?
ぽかんとしてると、首にチュッてされた。
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