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パラレル番外編-1/高校生由紀生受け@タイムスリップ

ひょんなことから過去にタイムスリップしてしまった数也は彼と出会う。 「どうしました? 具合、悪いんですか?」 見知らぬようで、見覚えのあるような、何ともあやふやな世界でさてどうするかと歩道橋の欄干にうつ伏せて車道を見下ろしていたら声をかけてきた、彼。 「大丈夫ですか……?」 春の気配を含んだ風に髪を靡かせて心配そうに由紀生は数也を覗き込んでいた。 四十路の由紀生は実年齢にそぐわない瑞々しい外見をしているが。 やはり現役高校生で詰襟を身に纏うこの由紀生の新緑さながらに燦然と萌え立つ瑞々しさには……うん、敵わない。 マジかよ、オヤジだ。 若ぇ、高校生の、昔のオヤジだ。 俺を知らない、俺も知らない、十代のオヤジ。 「……オヤジ」 「え? っ、わっ、ちょ、えっ?」 由紀生はびっくりした。 学校からの帰り道、歩道橋を渡っていたら自分より明らかに年上である一人の青年が欄干に顔を伏せてじっとしていたので、具合でも悪いのかと気になって声をかけてみたら。 しばし凝視された挙句、何か呟いたかと思えば、いきなり肩に担ぎ上げられて。 そのまま……いかがわしいホテルへ連れ込まれ……まっぴんくなお部屋のベッドに運ばれるなり……初対面の男にのしかかられて……。 「やっ、やめてください! なんでいきなりこんな……ッ?」

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