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トイレに人が入ってきた。
それまで荒々しく動いていた数也はぴたりと過激律動を止める。
すこぶる健康なペニスで奥ばかりド突かれていた由紀生は慌てて唇を噛む。
「ッ……ッ……ン」
律動が中断されると尻底を占領する肉棒がギンギンに猛っていることを痛感した。
尻孔を抉じ開け、肉を割り、奥の奥まで捻じ込まれている挿入され感に全身がじわじわ蝕まれる。
角っちょに縋りついた由紀生はつい喉を鳴らしがち、数也はそんな父親に小声で「ばれるぞ」と注意し、そんな囁きにさえ感じてしまう有り様だった。
トイレから人が去っていくと。
「いや……っっ!!」
酷なくらいの緩急に由紀生は仰け反った。
掴んだ腰を揺さぶるのと同時に数也は激ピストンへ突入。
綺麗に掃除された個室がはしたないセックスムードで充満した。
「やだっ、カズく……っ、こんな強ぃの、お父ぉさ、いっちゃ……っ……!!」
トイレに人が入ってきた。
ぴたりと中断する数也。
喉奥で悲鳴を殺して悶絶する由紀生。
絶頂を目前にしてとんだ焦らしプレイだ。
こ、こんなのじれったい……おかしくなりそう……。
手洗い場の流水音に由紀生は逸る気持ちを抑えられない。
その股間ではヤラシク屹立したペニスもぴくんぴくんぴくんぴくん小刻みに悶えている。
温風で手を乾かしている客に痺れを切らして、数也は、由紀生のペニスをゆっくりしごいてみた。
「ッッ~~……ッ!」
涙目で肩越しに見上げてきた由紀生が首を左右にブンブン振った。
頭を低く落とした数也は体中身悶えている由紀生の鼓膜に囁きかける。
「こいつ、いなくなったら、すぐいかせてやっから」
ゾクゾクゾクゾク、居ても立ってもいられなくて首を窄め、息子の手を先走りでぬるぬるのとろとろにしてしまう。
そして。
自分達以外、トイレに誰もいなくなると。
勢いよく再開された激ピストン。
同時に猛烈にペニスをしごき立てられた。
「あーーーー……っっ……いっちゃぅぅ……っっ」
「オヤジ……ッッッ」
「あ……っっっん……っっっ」
親子水入らず、仲よく同時に禁断射精を迎えた由紀生と数也なのだった……。
「オヤジ、ごめんな」
「え?」
「……なんでもねぇ」
誰もいない真夏の夜の帰り道。
「カズ君、手、繋ぐ?」
「……ん」
昔みたいに手を繋いで、昔よりもらぶらぶ寄り添う、おやばか父と究極ファザコン息子なのだった。
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