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「すみません、ウチはお断りしてます……っ」 よろよろと向かった玄関、ドア越しに断るがなかなか去ろうとしない悪質勧誘。 「あの、ですからっ……ッ……ッ……ッ」 声を大きく張り上げようとすれば数也が好きなだけブチ込んだ近親汁が溢れ出そうになる。 ど、どうしよう、この人しつこいし、わわっ、ロックしてるのにドア開けようとしてる、なんでこんな乱暴なの? でもはっきり伝えようとしたら、で、でてきそう……カズ君の……。 「オヤジ」 「あ、カズく……」 「遅ぇ」 素っ裸のままリビングから玄関にやってきた数也は。 サンダルを突っかけて玄関床に降り立って、どうしようと逡巡していた父親に。 履いたばかりの半ズボンをべろんとずり下ろして禁断団らんを無理強いしてきた。 「ひ、ぅ、う、うッ!!」 「あーー……落ち着いた……後一分長引いてたら禁断症状出てたわ、コレ」 「カ、カ、カズ君、もぉ~~……ッ」 「まだいるぞ、追い返せよ、オヤジ」 「ひゃぁっっっ」 後ろから、ずんっっっと最奥まで近親肉棒をぶっ挿されて由紀生は堪らず玄関ドアにへばりついた。 「あ、あのッ、だからウチはそういうのッ、お断りしてッ……んンぅぅぅ~~……ッや、だっ……そんな突いちゃ……っ」 ドアはどんどんノックされるは、後ろから激しくド突かれるは、由紀生は袋小路に追い詰められたような気分に陥った。 「うッ、うッ、うッ……お巡りさん呼びますよっっ、ああんっっ」 そのとき。 執拗極まりない訪問セールスに数也がやっとまともな対応へ。 「ウチは間に合ってんだよッッ!!ああッッ!?」 どんッッ!! 内側から玄関ドアを拳で打ち鳴らせば、しーーーん、訪れた静寂、そしてコツコツと去って行った足音。 ほっとしたい。ところだが。 思い切り腰を掴まれてフル速度で突き上げられた。 玄関ドアに縋りついたまま由紀生は可哀想なくらいビクビク仰け反った。 「ぃやぁぁっ……カズくっ、ひっあっ、壊れひゃぅっ、それ壊れひゃッッッッ、んんんんんッッッ!!!!」 近親子種汁が新たに追加されて目を回した由紀生、ドア伝いに力なく崩れ落ちて行った……。 日が傾いて暮れなずんでいく街並み。 夕日に染まったリビングでまだガッツリ生団らん中の由紀生と数也。 「一日中、オヤジとしっぱなし……俺とオヤジ、新婚みてぇ」 「あ……ん……じゃあ、お父さん……カズ君のお嫁さん……?」 オヤジは俺のオヤジ兼俺の嫁。 「だな」 クソクソクソクソクソ家庭円満過ぎだろ、コレ。

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