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18-真夏の涼みすけべ

季節は夏本番。 盛んに聞こえてくる蝉の鳴き声、炎天下のアスファルトに揺らめく陽炎、見る間に噴き出してくる汗……。 「まだお昼なのにお風呂に入るなんて」 「真っ昼間に入るからこそ気持ちいいんだろーが」 「お、お父さんにはちょっと冷たすぎるかも、お湯足そうかな」 「やーめーろ」 久し振りに休日が重なった由紀生と数也。 全国的に猛暑に見舞われており、外出するのが億劫でおうちに引きこもっていたところ、数也が「水風呂でも入っか」と言い出したわけで。 「うーん、お父さんはいいや、カズ君のんびり入っておいで」 「オヤジも一緒に入んだよ」 「二人で? 却って暑苦しいよ?」 「つべこべうるせぇ」 大学キャンパスに容易く溶け込めそうな好青年の外見ながらも四十路の由紀生。 夏バテよろしくソファで動物タイプの冷感抱き枕をハグしてダラけていたら、数也に無理矢理バスルームまで連行されたわけで。 「抱き枕ばっか構ってんじゃねぇオヤジ」 「カズ君、あの子にやきもちやいてるの?」 そんなこんなで親子揃って水風呂に入浴。 半分ほど水を溜めたバスタブには黄色いアヒルちゃんsが窮屈そうにぷかぷか浮いている。 お湯を足そうとした由紀生をバックハグで制した数也は濡れかけの耳元に「その内適温になんだろ」と囁きかけた。 「うう……お父さんの心臓、止まっちゃうかも」 曇りガラスから差す自然光で十分明るいバスルーム。 数也は水を弾く色艶のいい肌に頬擦りし、微かに震えている由紀生の肩越しにソレを直視し、小さく笑った。 「確かに、オヤジの乳首、冷たがって尖ってやがる」 「っっっ」 四十路男性のものとはとても思えない、ぷるるん色づく乳首を指先でゆっくりなぞられて由紀生は赤面した。 「お、お父さんの乳首、別に尖ったりなんかしてない」 「してんじゃねぇか」 下から突起を押し上げるように両方の乳首を同時に撫でる。 確かにぷっくり張り詰めていた尖りを指の腹で円を描くように緩々と刺激する。 「カズ君、く、くすぐったい」 我が子に好き勝手にいぢくられて、色味がどんどん増していく、さらにコリコリ敏感化していく、由紀生のぷるるん乳首。

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