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「あっっ」 感度が増してきたところでキュッと両乳首を抓られて由紀生はつい声を上げた。 か弱い突起が意地悪な指先に引っ張られたり、捏ね繰り回されたり、小刻みにしごかれたり、これでもかと蹂躙される。 冷えたバスタブから逃げたそうに由紀生は前屈みになり、湿ったうなじが数也の視界に曝された。 冷水に浸かりながらもほんのり熱もつ肌に密着した欲深な唇。 ちゅっと吸い上げて、やんわり、噛みつく。 「あ……カズ君、やぁ……」 「オヤジ、しょっぱいな」 「あ、まだ、ちゃんと流してないから……舐めちゃだめ……」 「オヤジに塩コショウふって食ってるみてぇ」 「……塩コショウふっちゃだめ……」 いたいけな乳首をからかっていた数也の片手がおもむろに移動した。 自然と内股になっていった太腿を強引に割って、否応なしに発熱しつつあった由紀生のペニスを探り当てるなり、にぎにぎ、にぎにぎ、官能的マッサージで労ってやる。 「ふ……っカズ君、だから……まだお昼……っ」 由紀生は水面をぱしゃぱしゃと鳴らして弱々しげに身を捩じらせた。 数也は相変わらず微熱満ちるうなじを吟味、舌をねっとり這わせつつ、父親の言葉を無視して両手を動かし続ける。 すっかり硬くなった乳首を指と指で挟み込み、コスコスしごきつつ、勃起しかけのペニスも根元から天辺にかけてシコシコ、シコシコ。 水風呂で涼むどころか。 紛れもない不埒な前戯にみるみる火照って、我が子の頑丈な腕の中で由紀生はイヤイヤした。 「カズ君、だめ……っ」 「オヤジ、こっち向け」 「えぇぇぇえ」 「できねぇ? 動けねぇ? 俺がする?」 「っ、お父さんこどもじゃないっ、自分で動けるっ」 内心、数也がしてやったりと舌を出しているのも知らないで由紀生はぎこちなく体の向きを変えた。 外の喧騒や生活音がか細く流れてくる静かなバスルームに小さな水音が響く。 「すげぇ、よくできたな、エライ、オヤジ」 バスタブの中で向かい合った二人。 大袈裟に褒められてちょっと唇を尖らせた、水気を含んだ前髪が額にぱらぱら下りて青年度が増している由紀生に数也は迷わずキスをした。 「ん……っふ……っ」 すぐに滑り込んできた舌尖。 ちゅっ、ちゅっ、音を立てて啄まれて、口内をしつこく舐め回されて、由紀生は切なげに眉根を寄せた。 裸の肩にしがみつき、もっと正面を寄せれば、下半身に触れた息子の昂ぶり。 些細な触れ合いに思わずゾクリ、慌てて離れようとしたら、そうはさせまいと逞しい両腕に腰を抱き寄せられた。 数也に跨る格好になって、真下から唇を奪われて。 舌先どころか吐息まで絡めとられた。

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