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うっすら開かれていた唇を自分の舌先でもっと抉じ開けて貪るように口内を犯した。 あまりにも唐突なキスに怯えている由紀生の舌を舐め回し、陵辱と違わない無茶苦茶ぶりで唾液を掻き回した。 「ん……っふぁ……待っ、カズ、く……っぁ……!?」 膝頭で股間をぐりっと擦り上げられて由紀生は呻吟した。 扉が閉ざされて密室となった狭い箱の中、一階に留まったまま、しばし凶暴な口づけの餌食に。 「だ、め……んっぅ……こんなとこ、で……やめて、カズ君っ?」 数也は父親である由紀生の言うことをまるで聞き入れなかった。 それどころか。 膝ではなく、次はいつの間に発熱していた股間を由紀生に押しつけてきた。 ジーンズとスラックス越しに互いのペニスが激しく擦れ合った。 「やぁ……っ」 床面に落ちた二つの傘の下で小さな水溜りがみるみる生じていく。 「あっ、えっ?」 ぐるりと体の向きを変えられた由紀生は腰から上が写るサイズの鏡と向かい合う羽目に。 うそ、まさか、カズ君? そのまさか、数也、ここで由紀生とセックスするつもりだった。 まだ服を着たままの状態で由紀生の双丘にまた股間を押しつけてくる。 尻の割れ目に沿って、前面を盛り上げる昂ぶりを上下に強めに擦りつけ、挿入時と変わらない腰遣いで下半身を刺激してきた。 「やっだめっカズ君! 誰か来たら……っ」 そう、誰かがエレベーターのボタンを押そうものならアウトだ。 もしも一階フロアで押されようものなら即アウト、だ。 数也は相も変わらず聞き入れなかった。 頻りに身を捩じらせる由紀生のベルトを外してスラックスと下着をずり下ろしてしまうと、自分のジーンズ前も寛げ、発熱したペニスに自身の唾液を馴染ませて完全に勃起させると。 由紀生のなかに挿入ってきた。 「あ…………!」 うそ、まさか、こんなところで。 マンションのエレベーターでカズ君と……。 解し、馴染ませ、拡げ、そうして的確に奥を突いてくる数也のペニス。 由紀生は掴みどころのない鏡に必死で縋りついた。 華奢な五指が鏡面を切なげに引っ掻く。 「やっ……あ……っあんっ……は……っぁ……っ」 「待って、だめとか言いながら……立派に感じてんじゃねぇか、オヤジ」 「カっカズく……っあん……!」 「見ろよ」 数也はぐらぐら揺れていた由紀生の顔に手を伸ばすと強引に上向かせた。 「俺のちんぽ、ケツでこんな呑み込んで、こんなエロい顔しやがって」 捩れた眉根、歪む双眸は背徳的快楽に潤んで、唇には唾液。 紅潮した頬はすでに汗ばんで火照りきっている。 「ここでいってみろよっ? おらっ!おらっ!おらっ!」 「あっ!あっ!あっ!」 「ケツだけでいきやがれ、この、エロオヤジ……!」 「やぁぁぁぁぁっ……!!」 両腕で腰を抱え込まれて後ろからがつがつ突かれまくった。 マンションのエレベーター内が一瞬にして禁断近親性行為の熱気に満たされていく。 「っ……やんっ、おとうさん、もぉ……っぁっぁっぁっぁ……いきそ、ぉ……っあんっカズくん……!!」 そのとき。 がくんとエレベーターが揺れた。

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