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「オヤジ……さすがにやばいだろ」 「た、多分、大丈夫……彼は職場のデスクで居眠りしたら一時間以上は寝っぱなしだから……電話中に寝ることもあるし」 「……」 「カズ君は……休んでていいから……ね? 寝てていいから……ね?」 仰向けになって強張っている数也に覆いかぶさった由紀生。 ネイビー生地に水玉柄のパジャマ姿で、上半身が裸のままの数也の胸に、そっと頬擦り。 「……熱いね、カズ君」 「……うつるぞ、オヤジ」 「……明日、お休みだから……うつっていいよ?」 ちゅっと、胸に、キス。 心臓の音が聞こえる場所に頬擦りして、また、キス。 「カズ君が治るならお父さんにうつして?」 自分の胸の上で顔を上げて上目遣いにじっと見つめてきた由紀生の眼差しに、数也の鼓動は、もっと早くなる。 「……カズ君……」 ぎこちなく腹を撫でていた由紀生の手が、ゆっくり、もっと下へ。 スウェットを隔てて、股間に、届く。 数也は勃っていた。 熱を出して弱っているかと思いきや、すでにカチコチ硬く、掌を押し上げてくる。 由紀生の頬がさらに紅潮した。 思わず、ごくっと、喉を鳴らしてしまう。 もう一度手を腹の上に戻すと、今度はスウェット下に潜り込ませて。 ボクサーパンツの内側にまで。 「あ……」 硬く熱く勃ち上がったペニスに由紀生の掌が届いた瞬間、数也の腰が跳ねた。 そっと先端に指先を絡ませ、緩くしごいてみれば、ぎゅっと閉ざされた瞼がぴくぴく痙攣した。 カズ君、こどもの頃に戻ったみたい。 それなのに、お父さん、興奮が止まらない。 カズ君とシたくて堪らない……。

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