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【高校生編】1-1

午後一の授業開始を告げるチャイムが校内に鳴り響く。 「センセェって、クラスの女子よりキレーでかわいくて、おいしそ」 校舎片隅にある保健室、保健室の美人先生相手に午後一えっちを開始しようとしていた高校一年のモテ男子、唯来。 髪色はマッシュブラウン、清潔感ありショート、あまーい顔立ちの甘爽やかぶりっこ君だ。 「ところで今日って安全日だよね?」 実のところ脳内はエロ三昧、何を隠そうゲス属性のヤリチン男子だ。 エロ欲全開にして年上の先生をイタダキマスしようとしていた、ら。 シャッッッ! 「あらまぁ、お楽しみ中でしたか」 「うっそ、先生と生徒の禁断生ハメ? 楽しそ~」 「ぱしゃり」 いきなり仕切りの白いカーテンが開かれたかと思えばスマホでバッチリ写真撮影された。 ハメる気満々だった唯来のゲスヤリチンはきゅぅっと萎んだ。 学内で知らない者はいない彼らを目の当たりにして一気に青ざめた……。 次から次に噂が絶えないスキャンダラスな三人だった。 「唯来クン、知ってますよ、学年一モテるコだとか」 現在十九歳、出席日数が足りずに一度留年、おかげでまだ高校生をやっている匠海。 家は反社会的勢力の元締め、癖のない黒髪で一重眼の目つきがヤバ鋭い三年生。 「不倫しちゃう悪~いゲスチンポにはお仕置きしなきゃ~」 朝方の風俗街を闊歩していても何ら違和感のなさそうな十八歳の滉大。 シルバーアッシュな長い髪をハーフアップで無造作に括って、褐色肌にはシルバーアクセサリーがじゃらじゃら、コチラは成績不良で留年して連続二年生。 「おなかへった。やっぱりB定いっこ、足りない」 大陸の出である十七歳の龍。 180センチ前後あるトリオの中で最も長身、やたら目立つ涙袋、匠海の家にお世話になっており、匠海の世話係をしている二年生。 三人全員、刺青があるとか、軽犯罪は一通り経験済みとか、デマなのか本当なのか定かではない噂がゴロゴロしている。 一つ確かなこと、それは。 「や、やめッ、チンコ噛まないでくだひゃ……ッ」 三人ともドSガチほもパイセンということ。

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