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【高校生編】3-4
「お風呂どうぞ。着替えは用意しておきますねぇ」
おっかない気もしたが顔中ザー汁だらけで潮汁も噴いていた唯来は匠海の言葉に甘んじることにした。
新築マンションのゆったり快適バスルーム。
やたら品揃えのいいバス用品に囲まれて一先ずシャワーを浴び、真っ白なバスタブへ身を投じる。
「ふーーーっ」
おっかなかったくせにポカポカ湯船に肩まで浸かって一息ついた唯来。
反対に陽真はバスタブの隅っこで縮こまっている。
『二人いっしょに入っておいで~節約節約♪』
この家の住人でない滉大に言われた通り一年生コンビは一緒に入浴していた。
「……陽真、だいじょーぶ?」
問いかけても返事なし、唯来に背中を向けてじっとしている。
じっとしていたかと思えば。
ゆらーーり、横に傾いて、湯船の中にゴボゴボゴボ……。
「うわ」
レイプ目ではなくなったが、まだどこかぼんやりした目つきのクラスメートを唯来が慌てて抱き起こそうとすれば。
「さ……わんな」
陽真は自分に触れようとした手を振り払った。
あからさまに拒まれた唯来はむかっとする。
なっんで巨チンには喜んで食いついてたくせに俺の手振り払うわけ、コイツ。
「もう上がる」
まるで逃げるようにバスタブから出ようとした陽真に唯来の苛立ちは一気に加速した。
ザバリと立ち上がって「心配してる相手にその態度なくね?」と甘爽やかぶりっこをかなぐり捨て、自分より太い片腕を掴んで文句をぶつけ……。
あ。
陽真、勃ってる。
「……ごめん」
「え」
「酔い、大分覚めたっぽい……なんか……気持ち悪いとこ見せて、ごめん……」
片手で股間を隠し、俯きがちに微かに震えているクラスメート。
不快に思うどころか。
胸が猛烈きゅんきゅん、もう堪らん状態で「陽真かわいい」なんてどうかしてるぜ的気持ちが止め処なく湧いて止められなくて。
唯来は言った。
「俺が……してあげる」
バスタブの中に引き留められていた陽真は涙ぐむ目を見張らせた。
後ろから伸びてきた唯来の手が、股間を覆う自分の手を、ぎこちなく覆う。
「ゆ、唯来?」
「ほ、ほら、代わりにビール飲んでもらったし、陽真のこと巻き込んだお詫びっていうか」
「そんなこと別にっ……唯来に困ってほしくなかったから……しただけ……」
うわ、かわいい、陽真かわいい、超かわいい。
「……滉大センパイには触らせたじゃん?」
「ッ、あれは無理矢理だろっ、好きで触らせたわけじゃっ」
「ねー陽真、このままじゃ申し訳なさすぎ。大体どーすんの、コレ。滉大センパイか匠海センパイに処理頼むの?」
「ッ……嫌だ、そんなの……もう触られたくない……っ」
自分の股間を覆い隠していた陽真のガードが徐々に緩くなりつつあった。
その隙を狙って、唯来の手が、大胆に動いた。
「あっ」
唯来が、俺の、さわった。
女子みたいに長細い綺麗な指で、俺のに。
「唯来、ほんと、いいって……いいから……ッ」
口では拒みつつも、さらに緩くなるガード。
すぐ背後に迫る唯来に心臓が痛いくらい跳ねて、陽真は、ぎゅぅっと唇を噛んだ。
「すごいね。陽真の。完全勃っちゃってる」
「う……ぅ……っ」
「こうなるのって……巨チンにコーフンしたから?」
木目調のパネル壁にもたれた陽真。
湯を弾く瑞々しい背中にもっとくっついてクラスメートの正面に回した手を上下に動かす唯来。
「ん……ン……っ俺……あんまり覚えてないんだ、ほんとに……っ」
「……ついさっきのことですけど?」
「あっ……ほんとに……頭、ぼんやりしてて……」
「陽真、すっごいえろかった。ピアス付きの極太チンコ、すっごいフェラしてた」
「……覚えてない……」
え。あれ。じゃあ。
「今どーして勃ってんの?」
「ッ……」
それは。それは。
お前のこと好きだから。
「よく聞こえないですねぇ」
「まだパコってないね~コレ、初々し~俺だったら即パコりまくり~」
「どしてユラとハルマ、そーなる?」
「「龍の鈍感」」
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