157 / 267

第158話

料理をすべて平らげ、デザートのメロンも食べた。 美味しくて、お腹いっぱいで、幸せだ。 「美味しかったね」 「うん......ねぇ、僕にも出来ることがあるなら言ってね」 「え?どうしたの?急に」 アリスは意味が分からないと言った顔で僕を見つめている。 アリスは気にしてなかったとしても、何も出来ない僕が嫌だ。だから、もっと頼って欲しい。 「なんかよく分からないけど、白雪がいるだけで俺は幸せなんだ。世界が輝くっていうか...白雪の為に生きようって思える。だから気にしなくていいんだよ」 「でも...」 「でもあえて言うなら...」

ともだちにシェアしよう!