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第158話
料理をすべて平らげ、デザートのメロンも食べた。
美味しくて、お腹いっぱいで、幸せだ。
「美味しかったね」
「うん......ねぇ、僕にも出来ることがあるなら言ってね」
「え?どうしたの?急に」
アリスは意味が分からないと言った顔で僕を見つめている。
アリスは気にしてなかったとしても、何も出来ない僕が嫌だ。だから、もっと頼って欲しい。
「なんかよく分からないけど、白雪がいるだけで俺は幸せなんだ。世界が輝くっていうか...白雪の為に生きようって思える。だから気にしなくていいんだよ」
「でも...」
「でもあえて言うなら...」
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