173 / 267

第174話

「勝った、」 「も...むり......しぬ...」 「死なないよ。中に出さずに外に出したんだよ?褒めて?」 「偉い偉い.........部屋まで運んでください...」 もう立つのも怠くて、タイルにへにゃりと座り込んでいた。 軽くシャワーで流してアリスが体を拭いて、服を着せて部屋まで運んでくれた。 部屋に戻ると布団を敷いてくれていた。 ホテルの人すごいな... 思わず関心していると、グイッと手を引かれ2人一緒に布団に倒れ込んだ。 ギュッと抱きしめられ、スンスンと首筋や髪の匂いを嗅いで珍しく甘えてくるアリス。 それが可愛いくて、よしよしと頭を撫でてやった。

ともだちにシェアしよう!