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第174話
「勝った、」
「も...むり......しぬ...」
「死なないよ。中に出さずに外に出したんだよ?褒めて?」
「偉い偉い.........部屋まで運んでください...」
もう立つのも怠くて、タイルにへにゃりと座り込んでいた。
軽くシャワーで流してアリスが体を拭いて、服を着せて部屋まで運んでくれた。
部屋に戻ると布団を敷いてくれていた。
ホテルの人すごいな...
思わず関心していると、グイッと手を引かれ2人一緒に布団に倒れ込んだ。
ギュッと抱きしめられ、スンスンと首筋や髪の匂いを嗅いで珍しく甘えてくるアリス。
それが可愛いくて、よしよしと頭を撫でてやった。
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