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第182話

「ペンギンいた!アリス!早く!!」 「はいはい。 急ぐと転けるよ」 少し進んだ所に中央だけガラス張りになった空間に出た。 目の前には愛しのペンギンが。 ヨチヨチ歩いている姿がとても可愛らしい。 ペンギンの近くまで行ってしゃがんでペンギンをじっくりと見る。 このペンギンはコウテイペンギンだ。その隣にはキングペンギンがいる。2羽ともコウテイペンギン属だ。 よく見るとヒナ鳥もいる。 可愛い。 「可愛すぎる...」 「白雪の方がもっと可愛いよ」 「ペンギンと比べないで。 ねぇ写真撮って?」 まったくアリスは、僕とペンギンを比べるなんて...ペンギンの方が可愛いに決まってるじゃないか。 アリスはスマートフォンを取り出して、僕とペンギンのツーショットを撮ってくれた。 ペンギンもカメラの方を向いてくれていい写真が撮れた。 「アリス、ペンギン飼おうよ」 「えー...流石にそれは無理かな」 ペンギンとの別れが寂しくて、アリスにそう提案してみたがやはり無理だった。

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