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第202話

家の中に籠る生活も少し飽きてきた。 今日でまだ3日目だが、家事してテレビみて1日が終わっていく。なんか損した気分だ。 たまにベランダに出て、外を見るけれど実際に外に出られないから見るのを止めた。 一体何時になったら出られるのだろうか。 そもそも本当に僕の気の所為だったら、アリスに迷惑かけているだけだ。 外に、出てみようか……? 悩んでいると、ピンポーンとインターホンがなる音がした。 『宅急便です』 宅急便?何も頼んだ覚えはないと思うけど……。アリスが頼んだのかな? でも丁度いい、これで大丈夫そうだったら出られるかも。 「はい」 玄関のドアを開けると、宅急便のお兄さんがダンボールの箱を持って立っていた。 「ありがとうございます。サイン、ですよね?」 「……」 話しかけても反応がないし、荷物をこちらに渡す気配もない。 なんかこの人……怖いな…… 「あの……」 「やっと見つけた」 男は不気味に笑った。

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