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第208話
いつの間にか眠っていたようだ。目が覚めると朝の10時だった。
カーテンは閉めっぱなしだから薄暗い。
起き上がろうとするが、上手く起き上がれない。
ふと目線を手元に移すと、ロープで両手を縛られているではないか。
当然の事ながら、足もきっちりと縛られていた。
ご丁寧に服まで脱がされている。
これでは身動き一つ取れない。
「おはよう。いい朝だね」
「……僕は最悪の朝だけど」
手足を縛られて、いい朝だとか言うバカはこの世にはいない。
ククッとカガワは笑って、ベッドに腰掛けた。
「縛られている白雪ちゃんも、綺麗だ。 この白くてきめ細かな肌……。ずっと触れたかった」
「ひっ……っ、やめ……」
スルッと肌を撫でて、舌を這わす。
腹から上へと移動し、胸の突起に吸い付いた。
片方は舌で、もう片方は指で刺激される。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……!!
「いやだ!!」
耐えられず、叫んでしまった。
カガワは……笑っていた。あの不気味な笑顔で……。
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