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第219話
「ゆ、許してくれ!」
「ははっ、許す?何言ってんの? お前、人の大切な人奪っといて甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ」
腰を抜かして床に座っている香川にジリジリ詰め寄る。後ろに下がって距離を取ろうとするが、壁際に追い詰めて逃げられなくした。
香川の顔スレスレの壁をガッ蹴ると、「ひぃっ…」と情けない声を上げた。
「なぜ白雪を拉致した?さっさと言え」
「数年前、人身売買の闇オークションで…… ひ、一目惚れして……」
「へぇ、そうなんだ。でも拉致して言い訳ないよね? 白雪と楽しい時間を過ごしたみたいだけど。 何したの?」
恐怖からか、顔が真っ青になってぱくぱくと魚のように口を動かしている。
「何したって聞いてんだよ。さっさと答えろ」
「は、はいっ! その…て、手足を縛って…媚薬を飲ませて……前にコックリング、後ろにバイブを入れて……ほ、放置して…」
「ハハッ…」
思わず乾いた笑いが出た。
腸が煮えくり返りそうだ。
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