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第220話

「お前のその汚いチンコは入れたの? キスは?」 「……いや、…その……」 そのおどおどした口調がすごく腹立つ。さっさと喋れ、時間の無駄だ。 男の胸ぐらを掴んで、もう一度問う。 「お前の汚いチンコは入れたのかって聞いてんだけど」 「す、少し、だけ…… キスも…あの子で寝てる間に……」 イライラして、自然と手に力が入る。俺の白雪に入れただと?誰の許可を取って白雪に入れたんだ。誰にも許可なんて出さないけど。 さて、この男どうしてくれようか。 とりあえず 「殺す」 「ひぃっ!そ、それだけは……!」 「はぁ?お前に拒否権なんて……」 「おい、アリス。少し落ち着け」 胸ぐらを掴んでいた手を離し、首をガッと持つ。 さすがにヤバイと思ったのか成宮が俺の体を羽交い締めにして止めた。 「冗談冗談、俺がホントに殺す訳ないでしょ」 ふふっと笑って返すと、成宮の顔は引き攣っていた。 「嘘つけ」とでも言いたげなその顔。 いやいや、さすがに殺さないよ。俺は、ね。

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