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第226話
「っ……あ……ごめ、なさ……」
「分かってくれたらいいんだ。 でもこれからは、ちゃんと俺を頼って。絶対助けていく、約束ね」
「……う、ん……、うん、」
涙が溢れて、視界でぼやける。 アリスがふふっと笑いながら涙を拭ってくれた。
やっと笑ってくれた。僕の大好きな笑顔、やっと見れた。
「約束」の指切りをして、深い口付けを交わした。
幸せだった。満たされていく感じが堪らなく好きだ。
「アリス……抱いて……?」
「 体は平気なの?」
「痛みも吹き飛ぶぐらい気持ちよくしてくれるんでしょう?」
ふふっ、と挑戦的な笑みを向けると、「望むところだ」とでも言いたげに笑うアリス。
やけに自信満々だな。これは楽しみだ。
ずっと仕事が忙しくて、こうして一緒にいる時間もあまり無かったから今はとても幸せだ。
「アリスでいっぱいにして……?」
「あまり煽らないでくれる?優しくできなくなる」
満更でもないくせに。
優しく笑う瞳の奥には、メラメラと燃える欲情が確かに見える。
その瞳にゾクゾクする。
俺は今からこの人に抱かれると思うと、嬉しくて下腹部がキュンと疼く。
あぁ、早く満たして。
僕の中をいっぱいにして。
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