225 / 267

第226話

「っ……あ……ごめ、なさ……」 「分かってくれたらいいんだ。 でもこれからは、ちゃんと俺を頼って。絶対助けていく、約束ね」 「……う、ん……、うん、」 涙が溢れて、視界でぼやける。 アリスがふふっと笑いながら涙を拭ってくれた。 やっと笑ってくれた。僕の大好きな笑顔、やっと見れた。 「約束」の指切りをして、深い口付けを交わした。 幸せだった。満たされていく感じが堪らなく好きだ。 「アリス……抱いて……?」 「 体は平気なの?」 「痛みも吹き飛ぶぐらい気持ちよくしてくれるんでしょう?」 ふふっ、と挑戦的な笑みを向けると、「望むところだ」とでも言いたげに笑うアリス。 やけに自信満々だな。これは楽しみだ。 ずっと仕事が忙しくて、こうして一緒にいる時間もあまり無かったから今はとても幸せだ。 「アリスでいっぱいにして……?」 「あまり煽らないでくれる?優しくできなくなる」 満更でもないくせに。 優しく笑う瞳の奥には、メラメラと燃える欲情が確かに見える。 その瞳にゾクゾクする。 俺は今からこの人に抱かれると思うと、嬉しくて下腹部がキュンと疼く。 あぁ、早く満たして。 僕の中をいっぱいにして。

ともだちにシェアしよう!