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第251話

まるでミイラ男だな…。 まぁそれは置いといて、今は白雪の誤解を解かないといけない。信じてくれるのかは分からないけど。 「あれは、またまた凛に会って…。俺の後を着いてきたんだ。まさかジュエリーショップにまで着いてくるとは思わなくて…。でも本当に何も無いし、俺の気持ちはちゃんと凛に伝えたよ」 「…なんて伝えたの」 「白雪が一番だから、君には興味無いって言った」 店長に「直球だな…」とつっこまれたが、凛みたいなタイプには直球で言わないと伝わらない。 それに事実を伝えたまでだ。 「誤解は解けた?」 「…うん…。だけど、どうしてジュエリーショップに? 誰かにプレゼントするの?」 「なんでそうなる。白雪にだよ」 「僕に?」 ここまで来て分からないのか…。白雪は天然というか、鈍感と言うか…。 店長さんは色々察してくれて、もう既に涙目になっている。 早い早い… 「本当はもう少し、お洒落な場所で言おうと思ってたんだけど…」 「わっ…取らないでよっ…」 白雪の足元まで行き、ぐるぐる巻きにしているタオルケットを取った。 白雪の前で膝まづいてポケットから四角い箱を取り出した。 まだ意味を理解していないようで、パチパチと大きな目を瞬かせている。 四角い箱を開けて、中の小さなダイヤが光る。 白雪の目が大きく見開かれた。 「俺と結婚して下さい」

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