「左手、出して？」 「っ…！」 恐る恐る左手を差し出し、ポケットから四角い箱を取り出して、中に入っていた指輪を俺の指に嵌めた。 本物のダイヤを使っているのかな…。控えめなダイヤだが、キラキラと存在感がある。 「これでアリスと結婚した事になるんだよね…」 「そうだよ」 「なんか、夢見たい。これが夢なら覚めないで欲しいなぁ」 「夢じゃないよ。ほら」 むにーっと僕のほっぺたを抓るアリス。手加減なしで抓るから、すごい痛かった。 でも夢じゃないんだよな…。 あぁ、今とても幸せだ。 「ね、誓いのキスしないの？」 「する」 ねぇ、アリス…僕を選んでくれてありがとう。 僕のこと、好きになってくれてありがとう。 僕は今、世界一幸せです。 END 番外編の更新もするのでお楽しみに( ¨̮ )